舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲(プレリュード)」が5月1日よりIMM THEATERにて開幕! ゲネプロレポートをお届けします。
※以下ネタバレを含みますのでご注意ください。
舞台「文豪とアルケミスト 」第8弾
原作となる「文豪とアルケミスト」は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪と共に敵である“侵蝕者”から文学書を守りぬくことを目指す DMM GAMES で配信中の文豪転生シミュレーションゲーム。
本作では、シリーズ第 3 弾「綴リ人ノ輪唱(カノン)」と第 6 弾「戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」に出演していた佐藤永典さん演じる北原白秋が主演となり、宿敵である悪しきアルケミストとの死闘が描かれます。
▼プレスリリースはこちら

▼オフィシャル稽古場レポートはこちら

本の中の世界を破壊する侵蝕者
かつて太宰治らと共に帝國図書館を救い絶筆した北原白秋(演:佐藤永典さん)。
彼は負の感情が充満する生と死の狭間に留まり、悪しきアルケミストを葬るための術を探していました。
そして白秋を転生させるべく、石川啄木(演:櫻井圭登さん)と高村光太郎(演:松井勇歩さん)そして小泉八雲(演:林光哲さん)も生と死の狭間を進んでいました。


次々と襲いくる“侵蝕者”たちと戦う3人。しかし倒したはずの“侵蝕者”が復活してしまい疲労と負傷で危機的状況に。そんな彼らのもとに白秋が現れ、危機を脱します。

4人で帝國図書館に帰ろうとしますが、白秋にはこの生と死の狭間の世界で、また別の目的があるようで……

そんな時、4人は久米正雄(演:安里勇哉さん)と直木三十五(演:北村健人さん)に出会います。
「一緒に行動しよう」と誘うものの、二人の目的は深い親交のある文豪を探し求めることであったため、別々で行動することに。


2人と別れたあと、目的のために生と死の狭間の奥に進んで行くと、まるで図書室のような空間が広がっていました。
そこで、アルケミスト・ファウスト(演:原貴和さん)に出会います。

そして文豪たちは「かつて文学で世界を救おうとした青年(演:松村龍之介さん)」の話を聞かされます。

話を聞いた白秋たちはその青年に会いに行こうとするが、また“侵蝕者”たちが行く手を阻み……
白秋たちは終わらない侵蝕を食い止めることができるのか。
久米正雄と直木三十五は、探し求めている文豪に出会えるのか。
その結末は、ぜひ劇場でお確かめください。





囲み取材
ゲネプロ前には、見どころや意気込みがたくさん語られた囲み取材が行われました。

【登壇者】
北原白秋 役:佐藤永典さん
石川啄木 役:櫻井圭登さん
高村光太郎 役:松井勇歩さん
青年 役:松村龍之介さん
Q1, 自分が演じる役の見どころ
佐藤さん:北原白秋としては第3弾、第6弾と出させていただいて、今回3作目に出演させていただくのですけれど、今回“明星”というチームが揃って、今まで見せていた部分以外の姿や表情、新たな一面も見せられるかなと感じております。あとは今回、北原白秋を軸に第8弾をやらせていただくことになって、彼自身の苦悩だったり、文学に対する向き合い方とか仲間に対する思いとか、そういった部分がさらに深くお見せできるかなと思います。
櫻井さん:やっぱり(石川)啄木先生は本当に場を明るくするというか、誰に対してもフラットで、でもどこかちょっと影があって、とても魅力的な役どころです。今回“明星”が揃うということで、何より白秋と高村と共に舞台上に居られるということのありがたさを噛み締めて演じきりたいなと思っております。
松井さん:第7弾の時に高村光太郎の想い人に触れるシーンが少しだけあったのですけれど、今回の第8弾では高村光太郎の心の奥の方にある負の部分に触れるシーンがありますので、高村光太郎のおっとりとした穏やかなキャラクターとは違う部分をお見せできるんじゃないかなと思っております。そちらに注目していただければと思います。
松村さん:今回シリーズ初参加となるのですが、見所といたしましては僕のすること、成すこと、そして存在自体がこの物語の根幹となり得るので、具体的な内容はちょっと伏せるんですが、自分の夢や信じているものに対してひたむきに真っ直ぐ走る姿であったり、その信じてきたものが必ずしも良いとは限らないというか、たぶん誰しもが経験したことがあるんじゃないかなというところで共感できるポイントがあったり、これまでのシリーズとして「文劇」「文アル」がある中で、今までとはまた違った角度というか世界観をお届けできるのではないかと思っておりますので、楽しみにしてもらえると嬉しいです。
Q2,自分以外のキャストの見どころや好きなシーン
佐藤さん:青年とファウスト(演:原貴和)が結構関わりのある役で、ファウストはいろんなことを知っている存在なんですけれど、面白いなと思ったのは青年(役の松村)の方が年上で、ファウスト(役の原)が今作では最年少で、この関係性でやっているからこそのやり取りがお芝居ならではだと思いました。普段だと考えられないというか、稽古から面白いなって思っておりまして。原ちゃん(原貴和)もどんどん素敵なファウストになっていくから青年とのやり取りが面白くて。お二人がキーになるので、そこはぜひ見ていただけたら嬉しいなと思っております。
櫻井さん:オープニングですかね。本当に「文劇」ならではの迫力というか、カンパニー全員でその迫力を作っているという感覚がすごく自分の中にあって、それぞれのキャラクターを掘り下げて、役のかっこいいところを存分に押し出しているので、ぜひ皆さんも肌で感じてくれたらなと思います。
松井さん:「文劇」の見所の1つである殺陣が今回も盛りだくさんです。殺陣というと刀とか剣のイメージを持たれることが多いと思うんですけれど、今回は文豪でいうと銃が3人、鞭 が2人、剣が 1人というすごく特殊な組み合わせで、その剣も特殊な形の剣なので、今回はあまり見慣れない攻防戦みたいなのが盛りだくさんじゃないかなと思っております。
松村さん:唯一のオリジナルキャラクターとしての視点と初参加という視点で思うのは、文豪の皆さん、そしてアルケミストの皆さんがすごく素敵ですし、誰がと言わずに“箱推し”じゃないですけど、みんな推したい。みんな良い。みんな素敵。みんなに“いいね”します。あとは今回、小泉八雲役のみつさん(林光哲)と、直木三十五役の(北村)健人と、ファウスト役の原ちゃん(原貴和)が初参加なんですけど、これまでシリーズを支えてきた皆さんと一緒になった時のシーンですごくバランスが良いというか、物語が進む時も見やすくて楽しいので、ぜひ今回初参加の人たちも含めて、文豪達みんなを推してください。
櫻井さん:青年も含めてね。
Q3, 稽古や役作りで苦労した事
佐藤さん:アンサンブルチーム含めてやることが盛りだくさんで、本当に死に物狂いでやっているのですけれど、吉谷(晃太朗)さんの演出でいろんなことがビタッとハマるとすごく見やすかったり、綺麗だったり、かっこよかったりするのを見せられるんです。僕たちがいただいたオーダーからずれたりすると、届けたいものがずれてしまいそうになることもあるのですが、そこを初めてのメンバー含めてみんなでやっていくとなった時、スタッフさんも含めて呼吸がすごく大事になってくるので、そこの部分を稽古を重ねていく時にしっかり時間を取れたので、お芝居の大事な部分も含めてですけど、みんなで力を合わせてやったなという感じでした。
アクションに関してもいろんなところで面白い殺陣がある中で「ここで 1 回揃いたい」となった時に全員で合わせるタイミングやチームワークがすごく大変でしたが、やっていて楽しい部分だったかなと思いますね。
櫻井さん:カンパニーのみんなは体力も精神も削ってぶつかっているので大変なことはたくさんあるんですけれど、僕個人としては啄木がどれだけみんなを助けられるか、自分にしかないものでどれだけ影響を与えられるかというのを稽古場ですごく考えました。なので、今回の作品は僕個人としては“仲間”という言葉がふさわしいなと思っていて、このカンパニーみんなで繋がって最後まで届けていきたいなと思っております。
松井さん:今回はシーンに重みを持たせないといけないポジションにいることが多いので、 第7弾の時は割とバランスを取ることを考えてやっていたんですけど、今回はシーンに重みを持たせることを重点に置いてやっていて、正直まだ模索中なところがあるので、ゲネプロを踏まえて本番にはできるように最後まで自分の中で調整してやっていきたいと思っております。
松村さん:役作りの上では、僕の演じる青年という役が感情の起伏や思考の仕方が、日頃僕が生活をしていて到達しないような域に行くことが多々ありまして、その地点に行くまでにどういったものを抱えなきゃいけないのか、到達した後はどういう風にしなきゃいけないのか、というのを自分の想像力や考え方で埋めていく作業というのが主な時間だったんですけど、それが先程話したような文豪の皆さんと一緒にいる中で作れたというのが、苦労したというよりは楽しめたという時間だったんですけど、それがお客さんに伝わったらと思っております。
Q4,本作への意気込み
松村さん:東京公演と京都公演がありますが、今回僕が初参加できた意味をお客様の目を通して、この作品を通して皆さんに見出してもらえたらなと思います。そして、今日ここにいるお三方、そして残りのキャストの皆さんとアンサンブルの皆さん、スタッフの皆さん含めて全力で楽しみたいと思いますので、どうぞ最後まで応援の程よろしくお願いいたします。
松井さん:演出の吉谷(晃太朗)さんから「今回も最高傑作ができた」と言っていただいたので、その言葉に恥じぬよう、全員で力を合わせて最後まで駆け抜けられるよう頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします。
櫻井さん:作品をやらせていただく度に思うんですけれど、作品を作るということは当たり前なことじゃなくて、本当にたくさんの方の努力や思いが詰まったものがなければこうして世の中に作品を残せないので、それを感謝しながら1日1日を生きていきたいと思います。最後まで応援の程よろしくお願いいたします。
佐藤さん:「文劇」第8弾まで来たということで、1から続いて毎回素敵な作品が生まれていると思うんですけれど、最新作をやらせていただくからには「これが最高傑作になるように」という気持ちで、みんなも絶対そう思っていると思うんですけど、それにふさわしいものができているんじゃないかなと思います。このゲネプロでまたもう1つ重ねて、初日を最高のものにして京都公演まで突っ走りたいと思います。作品自体も文学をテーマにしていますけど、お芝居をやって触れている僕たちとかそういう人たちに見ていただけると届くものがあると思いますし、そういうものを好きで見に来てくださるお客様にもいろんなものを感じてもらえる作品だと思います。
新たに 1 歩踏み込んだ『文劇8』という作品になっていますので、是非応援と、舞台と、配信と見ていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。
ライブ配信決定!さらにBlu-ray&DVDも発売!
東京公演、京都公演ともにニコニコ生放送でのライブ配信が決定しています!
さらにBlu-ray&DVDも発売決定!詳しくは公式HP、Xまで!
公演概要
公演名 :舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲(プレリュード)」
公演日程 :〈東京公演〉2025年5月1日(木)〜5月11日(日) IMM THEATER
〈京都公演〉2025年5月17日(土)〜5月18日(日) 京都劇場
チケット
全席指定:11,000円(税込) 学割 :5,000 円(税込)
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/bunal8/ 【P コード:533‐302】
ローソンチケット https://l-tike.com/bunal8/ 【L コード:東京:33626/京都:54001】
イープラス https://eplus.jp/bunal8/
出演者
北原白秋 佐藤永典
石川啄木 櫻井圭登
高村光太郎 松井勇歩
久米正雄 安里勇哉(TOKYO 流星群)
直木三十五 北村健人
小泉八雲 林光哲
ファウスト 原貴和
青年 松村龍之介
声の出演 芥川龍之介 久保田秀敏、夏目漱石 寿里 / 館長 吉田メタル
アンサンブル 町田尚規 山口渓 田中慶 佐藤優次 安久真修 松崎友洸 丸山武蔵 小川蓮
原作 「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)
監修 クリーク・アンド・リバー社
世界観監修 イシイジロウ
脚本 なるせゆうせい(オフィスインベーダー)
演出 吉谷晃太朗
音楽 坂本英城(ノイジークローク)・宮里豊
主催 舞台「文豪とアルケミスト」8 製作委員会
【公式 HP】 http://bunal-butai.com/
【公式 Twitter】 @bunal_butai (ハッシュタグ #文劇 8)
©2016 EXNOA LLC / 舞台「文豪とアルケミスト」8 製作委員会