【ゲネプロレポート】歌ウマ俳優たちによる圧巻のハーモニー♪ 舞台『アオペラ』で紡ぐ青春劇

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2024年11月8日より、舞台『アオペラ』が東京・シアターHで開幕しました。歌唱力に優れた実力派俳優たちによる生のアカペラ歌唱に圧倒されたゲネプロの模様をお届けします。

※以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

アカペラにかける高校生たちを描く舞台『アオペラ』

本作は、声優陣による本格的なアカペラ歌唱を楽しめる音楽プロジェクト「アオペラ -aoppella!?-」を原作とした舞台。

「青春」×「アカペラ」をコンセプトとし、今回の舞台では歌唱力に優れたキャストが“生のアカペラ歌唱”でアカペラにかける男子高校生たちの青春を描きます。

アカペラパートは異例の長期トレーニングでみっちり稽古してきたとのこと。その努力の結晶が音階に乗り、想いを乗せ、シアターHに響き渡ります。

夢も、悩みも、葛藤も。すべてをアカペラで紡ぐ青春劇

物語は、普段はのんびりとした性格の鈴宮 壱(演・長江崚行さん)が、私立奏ヶ坂中学高等学校アカペラ部「FYA’M’(フェイム)」のアカペラを聴き、その素晴らしさに衝撃が走ったシーンからはじまります。

興味を持つやいなや驚くほど行動的になった壱は、同級生の丹波 燐(演・手島章斗さん)、宗円寺 雨夜(演・磯野 亨さん)を誘い、自身が通う都立音和高校にもアカペラ部を創設しようと一念発起します。

クラスメイトで、生徒会書記を務める辻堂颯太(演・眞嶋秀斗さん)に相談すると、部を作るためには5人の部員を集めなければならないことが発覚。そこで壱は、部員を集めるべく学校中を走り回ります。

すると、どこからか聞こえてきた素敵な歌声。その歌声の主は、聖歌隊に所属した経験のある下級生・雁屋園 道貴(演・宮島優心さん)でした。小さい頃から「かわいい」「天使みたい」と言われてきた道貴は、自身の歌を「かっこいい」と褒めてくれた壱に惹かれ、アカペラ部に入部することに!

さらに、王子様然としたキラキラオーラで数多の部活動勧誘を受けていた四方 ルカ(演・畠山理温さん)を壱が助けたことから、ルカもまたアカペラ部に入部します。
あっという間に5人を集めた壱たちは、早速アカペラ部「リルハピ」を始動させます。

しかし、全員がアカペラ初心者の彼らはどのように練習すればよいのかわからず、壱の幼馴染の是沢 舞斗(演・佐奈宏紀さん)と、雨夜の兄・宗円寺 朝晴(演・内田将綺さん)が所属する「FYA’M’」と合同練習をすることに。

FYA’M’には舞斗と朝晴のほかに、かっこいいよりかわいいと言われたい綾瀬 光緒(演・星元裕月さん)、女の子が大好きな紫垣 明(演・桑原 柊さん)、ストイックな風紀委員・猫屋敷 由比(演・坂田隆一郎さん)、ミステリアスだけどFYA’M’が大好きな深海 ふかみ(演・常盤みつるさん)という個性豊かなメンバーがいました。

一見するとバラバラに見える6人ですが、いざ歌い出すと一音目から息の合った重厚なハーモニーを奏でだし、壱たちは圧倒されます。さらにFYA’M’に自分たちの歌も聴いてもらい、アドバイスをもらったリルハピのメンバーは、アカペラの楽しさと難しさを実感するのでした。

それからの彼らはアカペラの練習はもちろん、それぞれの性格や内面を打ち明け合い、より深く仲間を知ろうと努力します。一方で、壱たちを応援している生徒会役員の辻堂も自身の“夢”を壱に話し、彼らと一緒に頑張ることを胸に誓います。

しかし、壱たちが力試しとして地域の音楽イベントに参加することが決定してから、雨夜とルカの表情が曇り始めます。

やがてみんなの心がバラバラになり、歌声も響き合わなくなる音和高校アカペラ部。彼らはまた心を一つに、美しいハーモニーを響かせることができるのか……

ユニゾンからハーモニーへ。どんどんレベルが上がっていく歌唱に圧倒される2時間

アカペラ初心者の壱たちが練習を重ねてうまくなっていくように、舞台の歌唱もユニゾンから複雑なハーモニーへと進化していく様はまさに圧巻。仲間を集め、仲間を知り、だんだんと一つに溶けていく歌声に心揺さぶられること間違いなしです。

また、メインキャストが自身の役以外にコーラスも担当し、舞台を盛り上げているのも見どころのひとつ。ビートボックスのRyoTracks、シンセサイザー&マニピュレーターのTaisei Toda、そしてアンサンブルとともに、劇中に流れる音楽のすべてを板の上で生で披露する斬新な演出のおかげで、“耳がずっと幸せ”な状態が続きます。

オリジナル曲に加え、今どきの高校生らしい選曲のヒットソングカヴァーも披露されるため、まるでライブのように盛り上がる一幕も。これから公演数を重ねる彼らの歌は深みとグルーブ感を増し、そこへオーディエンスの熱量が加わることを想像すると、千秋楽までの道筋が楽しみで仕方ありません。

ぜひ彼らの音世界へ飛び込み、アカペラで紡がれる青い春を体感してください。

初日を迎える心境など想いを語った囲み取材

長い稽古を経て、いよいよ本日公演初日を迎えます。今のお気持ちをお聞かせください。

長江さん:アカペラの稽古自体は今年の頭から始まったのですが、舞台で半年以上前から何かに取り組むのはすごく珍しいと思うんですよね。
アカペラは本当に難しいから、長い時間をかけて本格的に稽古を組もうと動いてくださったスタッフのみなさまには本当に頭が上がらないですね。脚本・演出・作詞の元吉(庸泰)さん、音楽の(桑原)まこさん含め、本当に天才的なスタッフさんが集まってこの作品を創ってくださったので、あとはもう舞台上で楽しむだけかなと! そこまで緊張せずやれるかなという心境ですね。

手島さん:長い間稽古に励んでいたので、リルハピ、FYA’M’(フェイム)にかかわらずキャスト同士すごく仲が良く、居心地のいい空間ができあがりました。
今回学生ということで、学生ノリや男子校ノリといいますか、 そういう青春をお届けできればなと思っています。今青春してらっしゃる方は共感してもらえたら嬉しいですし、大人の方は懐かしい気持ちや、何か新しく始めたいなと思えるきっかけになったらいいなと思います。

個人的にはグループ活動をしていたときにアカペラをやっていたので、この作品でまたアカペラをできることがすごく嬉しいです。アカペラは声だけで感動を届けられるのが魅力だと思うので、みなさんにさらにその先にあるものを届けられたらなと思います。

宮島さん:2人からもあったように、今年の頭からずっと動き続けて、やっとこうしてみなさまの前でお披露目できるということをすごく嬉しく思います。

何ヶ月と長い時間をかけて、苦しいことも楽しいことも乗り越えてきました。キャラクターたちもこんな風に楽しいことや難しいことにぶつかって、アカペラを楽しんでいたんだろうなと。だからこそ僕たちも、難しいことはあっても、アカペラの楽しさを忘れずに、今日から15公演楽しんでやっていきたいなと思います。

観に来てくださるみなさまが同じ学校の生徒のように、一体感あふれるそんな素敵な舞台にできたらいいなと思っています。

畠山さん:僕はコロナ禍の影響で思い描く高校生活を送れなかったので、この作品を通して青春をさせてもらっています。
リルハピやFYA’M’が抱えている問題や不安を生で体験させてもらって、メンバーにも恵まれて、本当に心の底から「みんなのことが大好き!」「アカペラが楽しい!」と言えます!

今回初舞台ということで、お芝居とか歌とかいろんな壁にぶつかったんですけど、そのたびに毎回スタッフさんもキャストのみんなも手を差し伸べてくれたので、今は自信を持って早くみなさんにお披露目したいです。

磯野さん:僕自身、今まで携わってきた作品の中で一番と言っても過言ではないくらい難しく、悩む瞬間がたくさんあって…… そのたびにリルハピやFYA’M’のみんなに支えてもらいながら、一個一個課題をクリアしてきました。

だからこそ稽古がすごくあっという間で、濃い時間を過ごさせていただきました。今思うのは「アカペラって本当に楽しいんだな」と!
僕たちが本当に楽しんでいる姿をそのまま劇場で見せることができれば、ご来場いただくみなさまにも楽しんでいただけるかなと思います。

佐奈さん:今年の頭からアカペラを練習していくなかで、それぞれいろんな壁にぶち当たって乗り越えて、乗り越えたらまた新しい壁があって、たくさんの苦労をしてきました。

だけど、ここまで前向きにやってこれたのは、「楽しいから」「歌が好きだから」というまっすぐな思いがあったからです。その気持ちがアオペラの作品とリンクしているからこそ、等身大の彼らを表現したまっすぐな舞台になるんじゃないかなと思っています。そういうキラキラした姿を見てもらいたいです。

眞嶋さん:全編に渡ってアカペラで物語が紡がれていく舞台なので、メインの稽古の裏で本当にみんなずっとアカペラの練習をしていました。僕も高校生時代アカペラをやっていたので、その大変さがすごくわかります。だからこそ、このアカペラを早くみなさんに劇場で浴びていただきたいなと思います。

グループとしての強みや好きなところ、また舞台で注目してほしいところはありますか?

長江さん:リルハピの5人は年齢層がバラバラなのですが、年齢差をあまり感じないことがすごいなと思います。みんな意識せずとも自然と「リルハピ」になれているのは、この5人だからこそなのかなと思います。

手島さん:困っているときやつまずくタイミングがあったら、各々のやり方で助けられるところがリルハピのいいところだと思います。

あと好きなところは、リルハピが中庭で初めてアカペラを人前で披露するシーンがたまらなく好きですね。メンバーが、最初は緊張していたり、緊張を隠して後輩を支えようとしながら歌ったりするんですが、最終的には「アカペラってすごいんだ!」と、中庭にいる他の人達も一緒になって楽しんでくれる瞬間がすごく素敵だなと思います。初めてアカペラを5人でするシーンでもあるので、すごく好きです 。

宮島さん:リルハピの強みはやっぱり仲の良さかなと思います。本稽古が始まる前に、座長の(長江)崚行くんが「一緒にご飯行こう!」とか「カラオケ行こう!」と誘ってくれて、きっと本当のリルハピの5人もそうしていただろうなと感じました。
その仲の良さがそのまま舞台に出ると思いますし、アカペラをやっているときの5人がすごくいい表情をしているんです! キラキラした笑顔でみんな歌っていて、それを見ると僕ももっともっと楽しくなって。自然なリルハピの笑顔にも注目してほしいです。

畠山さん:言いたいことをずっと考えていたんですけど、順番に全部言ってもらって(笑) (宮島)優心くんが言ったことは僕も本当に思っていることで! 5人でファミレスに行って、同じ時間を過ごして、本当のリルハピも同じことやっていただろうなと思いました。

稽古場の裏とかでも5人で「もっとこういうふうにやっていこうよ!」と会議しているときとか、ふとした瞬間にリルハピだなと感じます。リルハピと同じ道を辿っていると思うので、生で青春を体験していますね。

磯野さん:僕も言いたいことはみなさんが言ってくれたと思うんですけど、本当に仲のいいグループ、カンパニーだなと思います。

あとは、「本当に歌のうまい人たちが集まった」というのは最初から思っていて。みんなそれぞれ個性があってよさがあって、自分の武器を知っていて、本当に素敵だと思います。

個人的には、初めてベースに挑戦しており、オープニングの歌でのソロや、ライブパートのベースにぜひ注目していただけたらなと思います。

佐奈さん:FYA’M’の強みは、スタンドプレーがしっかりとしていること! 稽古したときにもらったダメ出しを次の稽古までに全員修正してくるんですよね。言葉をたくさん交わさなくてもやってくれる、大丈夫という安心感、信頼関係があります。

あとは、FYA’M’内で生まれた、「楽思考(たのしこう)」という「楽しむ+思考」を混ぜた造語を大事にしています。みんな真面目なので、稽古し始めると集中しすぎるところがあるので、そういうときに「楽思考!」と言って切り替えるようにしています。

見てほしいところは、全部ですね。個人的な話になりますが、しゅーてぃー(眞嶋さん)と共演するのが約10年ぶりなので、また同じステージに立てるのが嬉しくて! 稽古もずっと見てきましたし、辻堂くんの決意のシーンがあるんですけど、そこがグッときます。オリジナルキャラクターではありますが、この舞台を代表するようなキャラクターを演じきってくれているので、ぜひそこを注目してほしいです。

眞嶋さん:登場人物たちが部活勧誘でわちゃわちゃするシーンがあるんですけど、舞台『アオペラ』らしさが出ていて好きです。

稽古期間からリルハピとFYA’M’をずっとみてきたんですけど、空気感が違うんですよね。
カレーで例えると、リルハピは甘口、FYA’M’は辛口みたいな(笑)

もう一個例えると、FYA’M’はそれぞれが灯台として立っていて、いろんなところに光を照らして、リルハピは、それぞれが船として海の上を旅しているんです。

一同:おお!!

眞嶋さん:それが出会うんです!

佐奈さん:……どういうことです??

一同笑い

眞嶋さん:カレーの例えのほうがわかりやすかったですね(笑)

僕の役の話をすると、小説を書きたいという夢に向かっているので、リルハピのメンバーとは別空間にいることも多いんですけど、みんなと一緒に舞台を作っています。僕も毎日歌に元気をもらって頑張っています!

最後に代表して長江さんからみなさんに向けて一言お願いします。

長江さん:オープニングを観てもらったら「本当に声だけで挑戦しているんだ!」と改めて感じていただけると思います。キャスト全員の声と、ボイスパーカッション、それを支えてくれるシンセサイザー、マニピュレーターと。声を重ねるだけでここまでの迫力を作ることができるのかという驚きを感じてもらえるんじゃないかなと思います。
その分僕らも必死で頑張らなくちゃいけないですし、観てもらえたら必ず忘れられない経験を一緒に作ります!
まだ迷っている方や、お時間に余裕がある方は、一回でいいので劇場で観ていただけたらなと。最後まで頑張りますので、応援よろしくお願いします!

意気込みは過去のインタビューにもありますので、こちらもあわせてお楽しみください♪

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まだ間に合う! チケット・配信情報

チケットは現在一般発売中です。残り少なくなっているので、お早めにお買い求めください!

どうしても会場に行けない方に朗報です! ライブ配信・アーカイブ生放送の実施が決定しています。

【配信・販売ページ】
▽ライブ配信(見逃し配信付き)
https://dwango-ticket.jp/project/sX0nIm3FyH

▽アーカイブ生放送
https://dwango-ticket.jp/project/coT5EKSlma

アーカイブ生放送の販売ページは、11月30日(土)12:00より開通いたします。

【配信公演】
① 2024年11月17日(日)11:30公演【全景映像】
② 2024年11月17日(日)16:30公演(千秋楽)【スイッチング映像】

【販売価格】
全景映像:3,000円(税込)
スイッチング映像:4,000円(税込)

別途サービス手数料が発生いたします。

【ライブ配信(見逃し配信付き)】
■販売期間
①②:2024年11月10日(日) 12:00~11月24日(日) 21:00 まで

■視聴期間
各ライブ配信:各公演上演開始~公演終了まで

見逃し配信
①②:ライブ配信終了後~2024年11月24日(日) 23:59まで

視聴期間中見放題。

【アーカイブ生放送】
■アーカイブ生放送スケジュール
①2024年12月7日(土)20:00開始
②2024年12月8日(日)20:00開始

■販売期間
①2024年11月30日(土)12:00~12月14日(土)21:00まで
②2024年11月30日(土)12:00~12月15日(日)21:00まで

■視聴期間
各販売終了日の23:59まで(視聴期間中見放題)

お問い合わせ:https://qa.nicovideo.jp/faq/show/17162?site_domain=default

公演概要

舞台『アオペラ』

■Staff
原作:アオペラ -aoppella!?-
脚本・演出・作詞:元吉庸泰
音楽:桑原まこ
アカペラ監修:とおるす

■CAST

鈴宮 壱 役 長江崚行
丹波 燐 役 手島章斗
雁屋園 道貴 役 宮島優心(ORβIT)
四方 ルカ 役 畠山理温
宗円寺 雨夜 役 磯野 亨
是沢 舞斗 役 佐奈宏紀
綾瀬 光緒 役 星元裕月
紫垣 明 役 桑原 柊
宗円寺 朝晴 役 内田将綺
猫屋敷 由比 役 坂田隆一郎
深海 ふかみ 役 常盤みつる
辻堂 颯太 役 眞嶋秀斗

ほか

■公演日程
2024年11月8日(金)~11月17日(日)

■劇場
東京・シアターH
https://theater-h.jp/

舞台『アオペラ』公式HP
https://www.marv.jp/special/aoppella-stage

舞台『アオペラ』公式Xアカウント
@aoppella_stage

舞台『アオペラ』公式Instagramアカウント
@aoppella_stage

©aoppella project ©aoppella stage project

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