【イベントレポート】「演劇ドラフトグランプリ2023」今年のグランプリを手にしたのは……!?

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2022年6月に開催された「演劇ドラフトグランプリ」。大盛況に終わった本イベントが今年も武道館にて開催! 昨日行われたイベントの模様をお届けします。

※以下ネタバレがありますのでご注意ください。

目次

2023年12月5日。武道館にて、5チーム対抗演劇バトルがいざ開幕!

ドラフト会議にて座長により指名された、俳優、演出家から結成される5チームが、上演時間や舞台形式など決められたルールに則って、オリジナル演劇を披露します。グランプリを決めるのは審査員の皆様と観客・視聴者の方々の投票!

<ここでルールをおさらい>

・各劇団の演目は15分〜20分以内。

・脚本は各劇団オリジナルで作成。

・衣裳は1人1ポーズのみとし、衣裳チェンジはなし。

・大道具は使用不可。役者が自分で動かせる道具のみ使用可。

審査員には集英社「週刊少年ジャンプ」編集長・中野博之さん、講談社「週刊少年マガジン」編集長・川窪慎太郎さん、小学館「週刊少年サンデー」編集長・大嶋一範さん、秋田書店「週刊少年チャンピオン」編集長・松山英生さん、ナターシャ「ステージナタリー」編集長・熊井玲さん、特別審査員にはミュージカルで大活躍の中川晃教さんと、ここでしか見られない多彩な顔ぶれが並びます。

総合司会に山寺宏一さん、ナビゲーターには鈴木拡樹さん、現場レポーターとして髙木俊さん・田中涼星さんと、進行役も豪華な面々で会場はスタートから大盛り上がり!

審査員と観客による投票で、グランプリを⼿にするチームは果たして…︕︖

劇団『びゅー』による「天に態を招く」

メンバーは座長・高野洸さんを筆頭に、北川尚弥さん、高木トモユキさん、古谷大和さん、松島勇之介さん。テーマは「天気」、演出を務めるのは松崎史也さんです。

日本神話を基にした、破天荒な海の神とその姉である太陽の神の兄弟喧嘩の物語。それに巻き込まれる3人の神々。それぞれの神のキャラクターの個性も強く、特徴をわかりやすく表現。演劇中も日本神話でありながら、タブレットを使用するなど工夫が凝らされていました。会場の観客の皆様と一体となるようなパフォーマンスもあり、一番手からかなり完成度の高い作品となっていました。

劇団『国士無双』による「君だけの宝物」

メンバーは座長・染谷俊之さんを筆頭に、糸川耀士郎さん、椎名鯛造さん、鳥越裕貴さん、長妻怜央さん。テーマは「宝箱」、演出を務めるのは中屋敷法仁さんです。

今年1年いい子にした子どもたちに贈られるプレゼントが出てくる魔法の宝箱。とあるサンタは紛争地帯でも清らかな心を持つ少年にプレゼントを渡すために、トナカイ2匹とその宝箱を開けたものの、中身は空っぽでした。仲間のサンタがその少年に構うのはやめておくように伝えたものの、そのサンタは少年に今年1年も良い子に過ごすように伝えました。翌年、その宝箱に入っていたものは…… この時期にピッタリのクリスマスのお話で心温まるお話でした。

劇団『品行方正』による「愛のシンクロ」

メンバーは座長・七海ひろきさんを筆頭に、加藤大悟さん、唐橋充さん、後藤大さん、廣野凌大さん。テーマは「待ち合わせ」、演出を務めるのは三浦香さんです。

とある場所で路上ライブをしようとしている一人の青年。そこにやってきたのは芸能マネージャーのような男。次にやってきたのは忍者の格好をした男とジャージ姿の元シンクロナイズドスイミング世界王者の男。最後にやってきたのは、「愛のシンクロ」で一世を風靡した歌手。そこに集まった5人。接点がないと思われましたが、点が線となり、物語は思わぬ方向に……!? 20分の短い中で伏線が散りばめられていて、回収されたときの驚き! 小道具の使い方やまさかのパフォーマンスに会場からも歓声が上がっていました。

劇団『一番星』による「Last Shining Ray」

メンバーは座長・荒牧慶彦さんを筆頭に、木津つばささん、高橋怜也さん、福澤侑さん、松井勇歩さん。テーマは「アイドル」、演出を務めるのは川尻恵太さんです。

アイドルが取り締まられる世界。そんななか、隠れてアイドルをする4人がいました。こっそり練習しているとき、アイドル取締課の男がやってきます。アイドルじゃないと言い張る4人。そんな4人にその男はあの手この手で、どうにかアイドルと自白させようとします。耐えきれなくなりアイドルと自白し、彼らは最初で最後のパフォーマンスをその男の前で披露。すると、その男から想像もしない言葉が…… 

武道館を使った本格的なパフォーマンスに、”推し活” ”ファンサ”という演劇ファンが心くすぐられる内容でした。

劇団『恋のぼり』による「こいの濠」

メンバーは座長・玉城裕規さんを筆頭に、石川凌雅さん、小西詠斗さん、萩野崇さん、服部武雄さん。テーマは「初恋」、演出を務めるのは私オムさんです。

とある老人が初恋について語りはじめ、ときは戦時中の沖縄に遡ります。首里城の濠を作るために集められた4人の青年。それぞれ国のためにとせっせと働きますが、アメリカとの戦いは激しくなるばかり…… そんななか明るい話をしようと1人の青年が好きな女の話を始めます。その青年こそが語り手である冒頭の老人でした。それを聞いた他の青年が戻ったら想いを伝えろと言います。それを楽しみに毎日働くものの、いよいよ首里城にも攻撃が。彼は想いを伝えられるのか…… 初恋と友情がうまく描かれた作品で、会場にも涙を流す人の姿が多くみられました。

いよいよ結果発表! グランプリは……〇〇!

時代やジャンルもさまざまで、なによりもどのチームも完成度が高く、審査員も観客のみなさまも、投票にかなり悩んでいる様子でした。

投票の結果、栄光のグランプリを手にしたのは…… 劇団『恋のぼり』!

演出の私オムさんからはまさか獲れると思っていなかったとコメント。今回座長を務めた玉城さんからは冒頭の意気込みのときから、武道館の地に「鯉のぼり」を掲げたいと発言していて、「鯉のぼりのあとに、この旗(優勝旗)を掲げられてよかった!」と、他のメンバーからも喜びの声があがっていました。

グランプリを獲れなかったチームからは悔しさを滲ませながらも、「この場で劇ができてよかった。」との声があがっていました。

本イベントのプロデューサー荒牧さんからは、俳優や演出家のみなさんのスキルの高さを本イベントを通して知ってもらいたい、今後もたくさんの人に演劇に触れてほしい、と今後の演劇界に関してコメントされていました。最後に「演劇が本当に完成するのはお客様の目に触れた瞬間」とし、観客のみなさまへの感謝の言葉を述べられました。

こうして幕をおろした「演劇ドラフトグランプリ2023」。来年また開催されることを期待しましょう!

見逃したあなたに朗報! アーカイブ配信中!

演劇ドラフトグランプリ 2023 【メイキング映像付き
見逃し視聴期間︓2023 年 12 月 13 日(水) 18:59 まで
メイキング映像視聴期間︓2023 年 12 月 13 日(水) 19:00~2023 年 12 月 19 日(火) 23:59
※12 月 13 日(水) 19:00 よりメイキング映像に切り替わります(切り替え後は本編の視聴はできません)
※メイキング映像は同じ URL でご視聴いただけます
https://www.theater-complex.town/ppv/m6edyBK8zg82wWdT3RoJF7

シアターコンプレックスTOWNにて絶賛アーカイブ配信中! 詳細は公式サイトからご確認くださいね。

開催概要

演劇ドラフトグランプリ2023

【日時】 2023年12月5日(火)17:00開演
【会場】 日本武道館

【総合演出】 植木 豪
【総合司会】 山寺宏一
【ナビゲーター】 鈴木拡樹
【レポーター】 髙木 俊(楽屋レポーター) 田中涼星(アシスタントレポーター)
【審査員】 集英社「週刊少年ジャンプ」編集長 中野博之
     講談社「週刊少年マガジン」編集長 川窪慎太郎
     小学館「週刊少年サンデー」編集長 大嶋一範
     秋田書店「週刊少年チャンピオン」編集長 松山英生
     ナターシャ「ステージナタリー」編集長 熊井 玲

【特別審査員】 中川晃教

【座長】 荒牧慶彦、高野 洸、染谷俊之、玉城裕規、七海ひろき
【演出】 川尻恵太、松崎史也、中屋敷法仁、私オム、三浦 香
【出演】 石川凌雅、糸川耀士郎、加藤大悟、唐橋 充、北川尚弥、
    木津つばさ、後藤 大、小西詠斗、椎名鯛造、高木トモユキ、
    高橋怜也、鳥越裕貴、長妻怜央、萩野 崇、服部武雄、
    廣野凌大、福澤 侑、古谷大和、松井勇歩、松島勇之介
    ※50音順

▼「演劇ドラフトグランプリ」公式X(Twitter)
@engeki_draftgp
▼「演劇ドラフトグランプリ」公式サイト
https://www.theater-complex-original.jp/engeki_draftgp/

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