8月14日(木)~19日(火)にザ・スズナリ(下北沢)にて上演予定のアナログスイッチ22nd situation「伊能忠敬、測り間違えた恋の距離」(通称「ただ恋」)。
イケメン図鑑では、奥谷知弘さん・田鶴翔吾さんにインタビューを実施! 本作の見所からカンパニーの様子などたくさんお話を伺いました。早速その様子をお伝えします♪
※ネタバレを含みますので、ご注意ください。
アナログスイッチ22nd situation「伊能忠敬、測り間違えた恋の距離」

今回の物語は伊能忠敬が主人公! 日本地図を作るという夢を追いかける忠敬でしたが、内縁の妻お栄との関係にすれ違いが生じます。お栄は忠敬の測量への熱意を理解しつつも、夫婦としての時間も大事にしたいと考えていました。しかし周囲の人々を巻き込みながら、2人の関係は予期せぬ方向へと進んでいく……!? そんなお江戸測量ラブコメディが描かれます。
伊能忠敬を演じるのは、アナログスイッチ4回目の奥谷知弘さん、忠敬の恋敵(?)の間宮林蔵役を田鶴翔吾さんが務めます。早速インタビューをお届けします。
~あらすじ~
「妻との距離がわからない。」
測量の名人、伊能忠敬。
その帰りを待ち続けた内縁の妻、お栄。
新たな測量旅が差し迫る中、
二人は互いの距離を測りかねていた。
旅したい夫と、引き止めたい妻。
二人の距離を調節し続ける、師匠と弟子とその仲間たち。
諮り、図って、謀られて、伸び縮みするみんなの距離。
測るに測れない距離を、それでも測ろうとする、
お江戸測量ラブコメディ!!
奥谷知弘さん・田鶴翔吾さんインタビュー

ー出演が決まった感想を教えてください。
奥谷さん:前回のアナログスイッチ 21st situation「寝不足の高杉晋作」にて高杉晋作役、今回は伊能忠敬役を務めるので、歴史上の人物をこんなに演じさせていただいていいのかと思いましたね。それと同時に演じ分けできるのかなというのは心配でした…… でも、(脚本・演出 佐藤)慎哉さんが書く本や演出やアナログスイッチさんという劇団が好きなので、嬉しかったですね!
ー先日、伊能忠敬とゆかりのある千葉県香取市佐原に行かれていましたがいかがでしたか?

奥谷さん:役作りのために勉強しに行ったんですけど、風情ある街並みが残っていて雰囲気が素敵でした。伊能忠敬が佐原で生まれたわけではないんですけど、実際この地で育ってきたんだなと思うと感慨深かったです。
https://okutanichihiro.com/movie/UHEaeUYjTxeJPCvG3zLStp
伊能忠敬像や伊能忠敬記念館もあって、町全体が伊能忠敬を推していて、いろんな資料をみてきました。ただ朝出発したんですけど到着が昼過ぎになってしまって…… 3時間かかるので、ちょっと遠かったんです。
田鶴さん:そんなにかかるんだね!
奥谷さん:そうなんです。ペンとノートを持ってカメラを持っていって、全部吸収しようと思ったんですけど、時間が足りなくて…… 記念館でも最初に紹介動画が流れているのを見てたら1時間があっという間に過ぎてしまいました。たくさんの情報があって、楽しい旅になりました。
ーなにか伊能忠敬に対して感じたことや役作りのヒントはありましたか?
奥谷さん:伊能忠敬と聞くと「地図を作った人」という印象が強いと思うんですけど、商売人でもあったんです。55歳のときに地図を作り始めて、それも成功させて、頭が良くてすごいキャリアの人なんだなと感じましたね。
あとは内面的なところで思ったことがあって、「真面目、頑固、お金に関してちゃんとしている人」という印象を受けました。役作りになるヒントはたくさんあったので、あとはどう役に落としていくかをこれから稽古で模索したいと思います。
ー田鶴さんの出演が決まった感想を教えてください。

田鶴さん:「寝不足の高杉晋作」でアナログスイッチさんと初めて舞台をやらせていただいて、劇団の雰囲気や慎哉さんの作品の作り方が素敵で、とても居心地がよかったです。
本番では初日から千秋楽まで同じクオリティを出さなきゃいけないなと思って、舞台の袖にいるときにかなり緊張するんです。だけど、アナログスイッチさんとはリラックスして本番に臨めて、コメディだからこそ毎回新しい掛け合いができて、発見があるのが僕にとって新鮮でしたね。なので、今回も出演させていただけるのが嬉しいです。
ー田鶴さんは忠津さんのすべてがツボとのことでしたが、今回のカンパニーの様子はいかがですか?
田鶴さん:僕のマネージャーさんがコメディが好きで他の舞台よりも厳しい目でみてくれるんです。そんななかでも劇団員さんのことはお気に入りで、忠津さんもですが、渡辺さんなどの名前もよく話にあがってくるんです。
僕も忠津さんのあの独特な雰囲気が好きで、ウィスパーボイスを自由自在に操れるのがすごいなと(笑)
あとは慎哉さんが劇団員さんに向ける眼差しが違うなと思っていて。たとえば、秋本さんをみるときは脚本と照らしあわせているような感じ、藤木さんは土台を作っていくなかで時間を意識しているような感じ、渡辺さんはお客さんとしてみているような感じなんです。忠津さんのときは、どんな芝居をしてくるんだろうと前のめりでみているんです。台本を読むとだいたいこんな感じでやるんだろうなってある程度想像できるんですけど、忠津さんは予想外で、「ここでこんな間の使い方があるんだ!」と思いますね。
振り返り忠津もやばいです(笑) 振り返って一言を言うことも多いんですけど、それが面白くて、めちゃくちゃ笑いが止まらないです。一家に一台…… や、3日に1回で。ちょっと毎日は多いな……
奥谷さん:そうだね(笑) そしたら会いすぎているね?
田鶴さん:席が離れているから、ちょうどよい摂取量。
奥谷さん:僕は稽古場で隣なんで、ちょっと過剰摂取かも。
田鶴さん:健康診断行った方がいいよ(笑)

ー奥谷さんからみて今回のカンパニーの様子はいかがでしょうか?
奥谷さん:ただただ忠津さんが楽しそうですね(笑)
全体でいうと稽古の参加タイミングがあわなくて、みんなではご飯行けていないですが、良い距離感で稽古をできているのかなと思います。
ー奥谷さんと田鶴さんは前作からのお付き合いがありますが、関係性や印象の変化はありましたか?

田鶴さん:や、特にないかな~。僕自身があまり人見知りしないのもありますけど、最初から絡みづらいなとかもちろんなかったですし。ただ前回は役である高杉晋作としてみていた部分はあったのかなと思います。今回は逆に2人とも言わないようなキザな台詞があるんで(笑)
奥谷さん:それをアナログスイッチさんでやるという(笑)
田鶴さん:がっつり恋愛系じゃないこの作品でやるという迷いが……
奥谷さん:こっからですね!
田鶴さん:そうですね。距離感が開いたとかもないですし、また一緒にできるのが嬉しいですね。
奥谷さん:前作が初めましてだったんですけど、最初はなかなか喋り出せなかったのを覚えています。ただ今回は前回共演させてもらっているのもあって、翔吾くんの懐に飛び込んでいますね。お兄ちゃんみたいな感じで、本当に器が広くて!
田鶴さん:確かに、前回と違うね。本当にワンちゃんみたいに飛び込んできたもんね(笑)
ーお江戸測量ラブコメディな本作の見所を教えてください。

田鶴さん:今年も本当に暑いですよね。例年暑さが増しているなと感じるんですけど、夏といったら花火をイメージする人も多いのかなと。この間も上がっていたよね?
奥谷さん:花火が見えましたね。
田鶴さん:今回は花火が打ちあがるシーンがあるんですけど、BGMとあいまってすごく綺麗なんですけど、切なくて…… なんというかテーマパークの帰りのあの切なさが戻ってくる感じです。「こんな学生生活あったよな」と台本を読んで感じました。
その花火をみている人物によって想いが違うので、その感情や表情をみてほしいです。あとはアナログスイッチさんならではの、ドタバタを味わってほしいですね。
知弘は今回ならではの見所はあるの?
奥谷さん:うーーーーーん、うーーーーーん、いっぱいあるな~(笑)
田鶴さん:あそこよくない? 覗き合っているシーンでアテレコされているとき(笑)
奥谷さん:それこそアナログスイッチさんの醍醐味であるドタバタの1個目ですね! 台本を読んだときにどう演じるのか全く想像つかなくて…… まあ、それが3個くらいあったんですけど。や、全部か(笑)
昨日か一昨日の稽古で実際演じたんですけど、「そういうことか!」と新たな発見があって。もう作品の構造が面白くて、それをさらに演者が面白くしていくので、そのドタバタはぜひみてほしいですね。
ただラブコメディなので、きゅんきゅんはするのかな……

田鶴さん:するんじゃない? なんかスタッフさんとか演出サイドの方をみていると、きゅんきゅんしていると思うな。なんか大人っぽいよね。
奥谷さん:「好きです! 付き合ってください!」というストレートな感じではなく、ちょっと回りくどいというか。その時代の表現ではあると思うんですけど、恋愛部分では現代にも置き換えられるなと思っていて。そこまで思い切れない感情があったり、すれ違いがあったり、と自分に置き換えてみて楽しんでもらって、きゅんきゅんしてほしいなと思います。
あとは花火は綺麗なものじゃないですか。ただ今回の作品で花火の見方が変わって、「儚く散って消えていくな……」という印象を持ったので、花火のシーンにはぜひ注目してほしいです。
ー最後にイケメン図鑑の読者さんにメッセージをお願いします。

田鶴さん:歴史ある劇場でアナログスイッチさんの公演をできることが嬉しいです。暑い日が続くと思うので劇場で涼んでもらって、その分僕たちは一生懸命汗だくでやっていこうかなと!
アナログスイッチさんの好きなところなんですけど、歴史の新しい紐解き方の知見をくれるというか、今回の作品で「伊能忠敬ってこんな一面もあるんだ!」って知ってもらうキッカケになるといいなと思います。それこそ知弘みたいに佐原に行くとかね?
電子機器の時代ですけど、測量の大変さを僕自身も知ることができたので、歴史を振り返ってみてください。
あとはコメディっていいなと思ってもらえるように稽古に励んでますので、毎公演違う色が出ると思うので、何公演でも観に来てほしいなと思います。
奥谷さん:みなさんのなかで伊能忠敬といえば「地図の人」であって、その先を知ろうとした人ってなかなかいないんじゃないかなと思います。今回の作品を機に伊能忠敬の人間味や内面を垣間見てもらえたら嬉しいです。
公演期間がお盆に入ってしまうのですが、花火をみる感覚でぜひ劇場にいらしてください!
だって、みんな伊能忠敬にお世話になっているよ?
田鶴さん:そうだよ。スマホのマップ機能を使ったことがある人は強制的に来てください!
奥谷さん:全世界の人が来てしまうよ?
田鶴さん:全世界配信されるということで! 伊能忠敬に感謝を伝えに来てほしいです。
奥谷さん:(笑) ぜひ気軽に観に来ていただけたら嬉しいです!
今の生活に必要不可欠な地図。それを作った伊能忠敬を題材にしたラブコメディがどのようになるのかはぜひ劇場でお楽しみください♪
アナログスイッチとは
「笑い損ねた日には、ちゃんとしたコメディを。」
2012年佐藤慎哉を中心に旗揚げ。
「ゆるくて笑えてほっこりする」ワンシチュエーションコメディ劇団。
毎回一つのシチュエーションをテーマに、舞台を作り上げる。
人物の実感から外れることなく、湧き出る感情、人間の可笑しさから観客の笑いを誘う。観客を笑わせつつも、しんみりさせ、最後にはほっこりと優しい気持ちにさせる作品が多い。
チケット
一般発売
取り扱いチケット:一般チケット(5,500円)・U-25チケット(3,500円/チケットぴあのみ)
販売開始:7/5(土)12:00〜
発券開始日:7/31(木)
チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/analog-switch/
イープラス
https://eplus.jp/analog-switch22/
ローチケ
https://l-tike.com/tadakoi/
カンフェティ
http://confetti-web.com/@/tadakoi
公演概要
アナログスイッチ22nd situation「伊能忠敬、測り間違えた恋の距離」
作・演出:佐藤慎哉(アナログスイッチ)
公演日:2025年8月14日(木)~8月19日(火)
会場:ザ・スズナリ
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15
TIME TABLE:
8月14日(木) 19:00
8月15日(金) 14:00 / 19:00
8月16日(土) 12:00 / 16:00
8月17日(日) 12:00
8月18日(月) 14:00 / 19:00
8月19日(火) 14:00
※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前です。
出演:奥谷知弘、田鶴翔吾、小関えりか、土本燈子、櫻井成美
秋本雄基、渡辺伸一朗、藤木陽一、忠津勇樹、雨宮沙月
(以上アナログスイッチ)
【スタッフ】
作・演出 :佐藤慎哉
舞台監督 :鳥養友美
舞台美術 :平山正太郎(センターラインアソシエイツ)
舞台美術助手:平山柊(センターラインアソシエイツ)
音楽 :福永健人(airezias)
音響効果 :天野高志(RESON)・仲根綺乃(RESON)
照明 :齋藤拓人
演出助手 :保坂麻美子(キ上の空論)
稽古場助手 :玉屋沙月
衣装 :阿部美千代(MIHYプロデュース)
ヘアメイク :増田加奈・松本智菜美
宣伝美術・WEB :立花和政(デザイン太陽と雲)
宣伝写真 :山岸和人
宣伝イラスト :ZUCK
WEBコーディング :阿波屋鮎美(ブラン・ニュー・トーン)
映像収録 :株式会社彩高堂
グッズ進行 :大迫綾乃(アナログスイッチ)
票券 :吉乃ルナ
制作 :冨田香奈子・よしよしこ(アナログスイッチ)
プロデュース :鳥谷規
稽古場代役 :榊原美鳳・熊野俊哉
協力 :マリー社・ファザーズコーポレーション・アプレ・ポエプラス・豪勢堂
Palabra株式会社・本多企画・椿組・伊能忠敬記念館
企画・製作 :アナログスイッチ
主催 :アナログスイッチ
助成 :公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
【東京ライブ・ステージ応援助成/東京芸術文化鑑賞サポート助成】
お問合せ:info@analog-switch.com
公式HP:http://www.analog-switch.com/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/analogswitch