【ゲネプロレポート】BSP公演16作目 松陰狂詩曲(ラプソディ)

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2024年11月28日(木)にあうるすぽっとにて開幕した「松陰狂詩曲(ラプソディ)」。公演に先立ち行われたゲネプロと囲み取材の様子をお届けします。

※ネタバレが含まれますので、ご注意ください。

目次

BSP渾身の16作目「松陰狂詩曲」

数々の作品を生み出したBSPの16作目は「松陰狂詩曲」。吉田松陰に魅入られた志士たちの物語が描かれます。

BSPとは

BSP(ブルーシャトルプロデュース・通称ビーエスピー)とは、創業70年以上の歴史を持つ劇団ひまわりのプロダクション部門、ブルーシャトルがプロデュースする演劇公演の総称。2002年大阪にてブルーシャトルプロデュース『Axle(アクサル)』活動開始。2004年に『11人いる』を上演し、漫画を舞台化するというスタイルをいち早く確立、優れた漫画作品を次々に舞台化。『最遊記』『BANANA FISH』『ワイルドアダプター』『ピースメーカー』等。2012年『三銃士』の上演を持って活動終了。

同年、演劇スタイルの総称をBSP(ビーエスピー)として脚本演出に大塚雅史氏を迎え、新たに大阪にて活動を再開。松田岳(『仮面ライダー鎧武』で仮面ライダーナックル/ザック役)を中心に、上演を続ける。2012年初演『ゼロ』で、零式艦上戦闘機と運命を共にした若者たちの物語を、ダンス・アクションで零戦の戦闘シーンを表現し、俳優自身の身体のみを駆使したBSPのオリジナルの演劇スタイルを確立する。以後、日本の歴史の1シーンを生きた男たちのいきざまを題材にした作品を次々に発表する。

極限まで鍛え抜かれた体と、細部まで磨きこまれた舞台美で客席を圧倒、演出・振付・殺陣・照明・音響・衣裳・ヘアメイク、すべての舞台芸術を駆使した演劇空間は多くの観客の圧倒的な支持を得、女性を中心とした全国からのファンを増やし続けている。

あらすじ

1864年6月5日。

吉田稔麿は、京都・池田屋にいた。

「僕を狂わせたのは、先生なのでしょうか」

吉田稔麿、桂小五郎、高杉晋作、久坂玄瑞、入江九一、伊藤博文、山縣有朋、松浦松洞らは、彼らが師・吉田松陰の志を追い求めて幕末の日本を疾走した。それは、松陰と弟子たちが織りなす儚く眩い生と死のラプソディ。

BSPの真骨頂であるダンスとアクションをふんだんに織り交ぜたエンターテイメント性溢れる作品として、日本の転換期を熱く描く渾身の16作目!

吉田松陰の志を追い求めて疾走した志士たち

1854年3月、ペリー黒船艦隊が下田に停泊。

吉田松陰は金子重之輔とともに海外の文化に触れようと、乗船を申し出ます。しかし、この申し出は受け入れられず、松陰らは野山獄に投獄されることになりました。

牢屋に移された松陰は本を読み、学問の重要性に気づきます。

そして、1855年に出獄した松陰は、叔父が開講した「松下村塾」を継ぐことに。

松下村塾はどんな身分にも関わらず入門できることから、多くの人が塾生となりました。

長州藩下級武士(足軽)の吉田清内の長男である吉田栄太郎(後に稔麿に改名)。

長州藩士の役人・高杉小忠太(たかすぎこちゅうた)の長男である高杉晋作。

長州藩の藩医の子として生まれ、8歳で桂家に養子に入った桂小五郎。

萩藩医・久坂良迪、富子の三男として生まれた久坂玄瑞。

そのほかにも、入江九一や山縣有朋、松浦松洞、伊藤博文なども塾生となり、土佐藩出身である坂本龍馬も訪ねてきました。

松陰が教えを説くなか、一方で幕府は天皇の意思を排除し、外国との関係を強める動きにでます。

尊王攘夷の動きがさかんになり、松陰はじめ松下村塾の塾生もそれぞれの“志”を追い求め、幕末の世を駆け抜けます。

この先に起こる出来事はぜひみなさんの目でお確かめください。

またBSP公演ならではのダンスも要チェックです!

囲み取材

ゲネプロが終わった後に囲み取材が行われました。初日を迎える意気込みや名シーンを語っていただきました。

<登壇者>

吉田松陰役・松田 岳

吉田稔麿役・新 正俊 

桂小五郎役・田中尚輝

高杉晋作役・鐘ヶ江 洸

久坂玄瑞役・田渕法明

坂本龍馬役・小南光司 

Q:本日初日を迎えますが、意気込みをお聞かせください。

松田さん:BSP12年目ということで新たな物語が紡がれていきます。今回は超強力な助っ人の小南くんもいて素晴らしい作品になっているので、早くお客様の反応をみたいなとワクワクしています。

新さん:12年やってきたBSP公演ですが、今までと少し違った歴史を背負いながら、W主演を務めます。濃密な稽古期間を経て出来上がった作品を今日みなさんにお届けできることが楽しみです。

小南さん:初めてのBSP公演なので、声をかけてもらったときは嬉しかったです。稽古や場当たりを通して、劇団が12年積み重ねてきたものを感じ、自身としてのステップアップが試されているなと思います。お世話になっている方も初めましての方も優しくしてくださるので、楽しみたいです。

田中さん:いつものBSP公演では一番汗をかくことが多いのですが、今回は客席側の立場で見ることが多いので新鮮です。客席側から見ることで、どう楽しんでもらえるのか?とたくさん考えているので、作品の荒波をジェットコースターのようにみなさんに楽しんでほしいです。

鐘ヶ江さん:BSPらしさがふんだんに詰め込まれていて、冒頭の15秒でも「これがBSP!」と感じてくれるのではないかと思います。

あと、パンフレットにスタッフさんのコメントがあるのですが、もう12年目の付き合いになるのかと改めて実感しました。家族のような存在のみなさんと劇をお届けできることが楽しみです。

田渕さん:舞台って楽しいね! 今までで一番楽しい(笑) 今回は劇場に海が現れて、自然と戦います! ぜひ注目してほしいです。

Q:本作の見どころを教えてください。

田中さん:今回の演出では、布と格子の2つが主な道具になっていて、その使い方がかなり工夫されています。シーンによって景色が異なるので、そこもぜひ見てほしいです。

小南さん:音楽に飲まれない演劇ですかね。いろんな重なりがあって、耳も目もすべてが楽しいです! いっぱい見所があるんですよ(笑)

あとは松陰先生の詩を読み上げるシーンが好きですね。

松田さん:(読み上げるときに)目線送るね(笑)

見所でいうと、今回の登場人物はみんな同志で敵がいないんです。それが魅力的で挑戦的だなと、(脚本・演出)大塚さんの想いを感じました。あとは、会場を包み込むような温かさも感じられる作品になっています。

新さん:全部! ではあるんですけど、照明が袖でみていても綺麗だなと思うので、客席からみたらとても綺麗だと思います。夜のシーンとかは真っ暗に演出されているので、そういったシーンごとの違いもみてほしいです。

鐘ヶ江さん:今回舞台に梁があるので、それが松下村塾のようにみえて、想像力が搔き立てられますね。みなさんがそれぞれ想像力を膨らませて舞台をみていただけると、いろんな景色が映し出されるのかなと思います。

田渕さん:41歳は限界…… BSP公演は「若さ・エネルギー・キラキラ」が大事だね!

ゲネプロ終了後に鐘ヶ江さんへバースデーサプライズが行われるなどカンパニーはかなり仲睦まじい様子! お祝いされた鐘ヶ江さんからは「12年来の仲間がお祝いしてくれて、ちょっとジーンとしました。ありがとうございます!」と感謝の言葉が述べられました。それに対し、松田さんからは「泣けよー」と、小南さんからは「愛ですね♡」と一言♪

ぜひみなさん素敵なカンパニーが贈るBSP公演「松陰狂詩曲」を劇場でお楽しみください!

チケット販売中!

現在チケットは一般販売中です。まだお持ちではない方はお早めにお買い求めください!

一般(全席指定) 10,000 円
学割(要学生証提示・当日指定引換券)※ 6,000 円

販売先URL
〇イープラス https://eplus.jp/bsp16/
〇ぴあ https://w.pia.jp/t/bsp16/
東京公演【Pコード】529-205 大阪公演【Pコード】529-215
〇ローソン https://l-tike.com/bsp16/
東京公演【Lコード】33812 大阪公演【Lコード】56192
〇カンフェティ http://confetti-web.com/@/bsp16

公演概要

【東京公演】
日時:2024年11月28日(木)~12月4日(水)
会場:あうるすぽっと
〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2
https://www.owlspot.jp/access/

【大阪公演】
日時:2024年12月12日(木)~12月17日(火)
会場:ナレッジシアター
〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館4階
https://www.kc-space.jp/accessmap/theater

【キャスト】
吉田松陰 松田岳
吉田稔麿 新 正俊

桂小五郎 田中尚輝
高杉晋作 鐘ヶ江洸
久坂玄瑞 田渕法明
入江九一 石田直也
山縣有朋 池之上頼嗣
松浦松洞 西村成忠
伊藤博文 飯田寅義
品川弥二郎 森田大鼓
有吉熊次郎 松田大輝
山田顕義 小川丈瑠
金子重之輔 池田怜央
アンサンブル 日比野愛柚・嵐 千尋

坂本龍馬 小南光司

【スタッフ】
脚本・演出/大塚雅史、 音楽/和田俊輔・的場英也・はるきねる、 OP&ED編曲/文 愛実、 振付:柿谷結衣、 殺陣/ドヰタイジ
音響/とんかつ、 照明/加藤直子、 衣裳/加藤佑里恵、 ヘアメイク/糸川智文、 演出助手/島田香澄、 舞台監督/久保克司
撮影/猪股純一、 宣伝美術/小泉 俊
チケットプロモーション:サンライズプロモーション東京
プロデューサー/砂岡 誠、 制作/柴田惠美子、 企画制作/ブルーシャトル、 主催/劇団ひまわり

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