8月12日 こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて開幕した、『呪怨 THE LIVE』のゲネプロレポートをお届けします。
※以下ネタバレがありますのでご注意ください。
ジャパニーズホラーの金字塔が舞台に……
ホラー映画界の巨匠・清水崇監督の代表作『呪怨』『呪怨2』を原作とした本作。
360°回転するステージに、それを取り囲む客席。最凶シートも用意され、身も心も凍りつく、真夏にふさわしい恐怖のライブエンターテインメントが開幕!
ある一家で起きた惨殺事件をきっかけに次々に起こる怪奇現象
佐伯家の悲劇。これが「呪い」の始まりでした。
夫・佐伯剛雄は、妻・伽耶子の一冊の日記から不倫を疑い、弁明する彼女の言葉を聞かずに殺害。遺体は押入れに隠され、事件がすぐに明るみに出ることはありませんでした。
一方、教師の小林俊介は出産を控えた妻・真奈美と2人で幸せに暮らしていました。
ある日、俊介は学校に来ていない生徒、佐伯俊雄の様子を見に佐伯家を訪れます。そこで俊雄を見つけますが俊介の声に応える様子はなく、母親の伽耶子の姿は見当たりません。
伽耶子を探しに2階に行くと、そこには剛雄が妻の不倫を疑うきっかけとなった一冊の日記が。中を見てみると、学生時代の俊介の様子と、彼への歪んだ想いがびっしりと書かれていました。そう、伽耶子は俊介の学生時代の同級生で、彼にただならぬ好意を寄せていたのです。
日記を読んで混乱する俊介の元に、真奈美の携帯から電話がかかってきます。しかし、電話口から聞こえてきたのはなぜか彼女ではなく、伽耶子の夫・佐伯剛雄の声。
正気を失った俊介は、佐伯家を出ようとしましたが……
その頃、次々と不審な事件が起き、調査に乗り出す吉川刑事と神尾刑事。吉川刑事は嫌な胸騒ぎを感じながら、事件にあたります。2人の周りにも奇妙なことが起き始め……
別のところにも「呪い」は広がっていました。佐伯家が住んでいた物件を買い取った不動産業を営む鈴木達也と息子の信之。しかし、信之に異変が起きます。霊感のある達也の妹・響子に助けを求めるものの……
達也に紹介され、佐伯家に住み始める北田家。しかし、ここでも妻・良美の言動がおかしくなり始めます。
一つの惨殺事件をきっかけに、関わる人々に次々に起こる怪奇現象。怨念が蓄積されて「業」となった呪いのバショ、そこに触れたモノ全ての命を奪い、新たな呪いを生み出していきます。
キャストから意気込みコメントが到着!
●小林俊介役・小松準弥
とんでもない「呪怨 THE LIVE」が完成しました。舞台装置と空間、照明、衣装やヘアメイクなど、全てからおぞましい空気感と恐怖の圧を感じ、本番が楽しみだとキャスト陣の興奮がおさまりませんでした。きっと観劇してくださる皆さんにも劇場に入っただけで世界観を楽しんでいただけると思いますし、様々な仕掛けや演出がより一層皆さんを呪怨の世界に引きずり込むと思います。
残すはカンパニー一丸となって演出の田邊さんを信じ抜き、板の上に全ての想いを乗せるのみ。呪怨の原作を大切に、そして舞台だからこそできる表現で、呪怨やジャパニーズホラーの魅力を広げられるよう尽力し、楽しみにしてくださる皆さんに大切にお届けしたいと思います。
この夏一番熱く、そしてひんやりする瞬間をぜひお楽しみに!
●小林真奈美役・大場美奈
今日は足を運んでいただきありがとうございます。
この作品出演のお話をいただいた時にホラーと舞台の組み合わせがどんな風になるのか、想像できないから面白そう、と思っていたことがついに幕を開く時がきました。
誰もが知ってるほど有名な「呪怨」という作品。原作が怖いということは周知なので舞台も怖いと思う方がほとんどだと思います。もちろん怖いです、怖さはあります!
ですが、これは声を大にして伝えたい。決して怖さだけではなく、物語としてしっかり観ることができます。どうして呪いが生まれて、始まったのか。しっかりストーリーが描かれた舞台になってます。
“呪怨、怖い”というイメージだけが広がっているかもしれませんが、物語にぜひ浸って楽しんで頂けたら嬉しいです。カンパニー一同、劇場で皆さんをお待ちしてます!
●鈴木達也役・あべこうじ
まず最初に思ったことは「伽椰子と俊雄が出てきて次々にヤられて皆んなをこわがらせるんでしょ?」と、正直なところ単純にホラーという枠でみていた自分がいたのですが、稽古が進むにつれてその考えが変わりました。登場人物それぞれが[普通]と[狂気]を持っていて、それが背中合わせになっていて「自分は普通だ」と、誰しもが正面をきって立っている事の違和感がそこにあって、「もしかしたら誰しもが[狂気]なんじゃないか?」と思う自分が今いるのです。なのでホラー作品ですが、登場人物の違和感を楽しんでいただけたら、この作品がより面白く感じていただけると思います。
普通だと思ってるヤツが1番怖いっす。
●鈴木響子役・原 幹恵
いよいよ明日から公演が始まります!
舞台版「呪怨 THE LIVE」が皆さんの心、そして脳裏にどのように届くのかとても楽しみです。
劇場に入ってステージを目にして、今までに観たことのないステージの作り、客席との距離感に「これは近すぎるーー!!!」と、ビックリしました。
音響、照明も合わさり体感型エンターテイメントという言葉がピッタリの作品に仕上がりました。お客様には呪怨の世界観に入り込んでもらい、是非ともこの呪いの目撃者になっていただきたいと思います。
今回4シートに分かれてますが、どの席で観るかでまた違った発見があるかと思います。
カンパニーの雰囲気は作品の内容とは打って変わって明るく、とても良い雰囲気で本番を迎えられることに感謝しております。
全14公演、伽椰子の呪いが降りかかることなく無事に完走できることを心から願っています。
本日はお忙しい中お越し頂き、ありがとうございました。
●佐伯剛雄役・いしだ壱成
日本ホラー映画の金字塔とも呼べる『呪怨』シリーズがいよいよ満を持して舞台化されました。『ホラー映画の舞台化は難しい』という概念から覆す今回の作品は、観客を特殊な演出で巻き込んでいく『体感型ライプショー』になります。
ステージのみならず客席を貫く通路や劇場のあちらこちらで同時進行していくお芝居は、開始10分も満たないうちに観客に膨大な情報を与えていき、大きくてどろどろとした漆黒の渦のなかへと見る者を誘います。しかも、中央に立つセットは演出によって360度、回転します。円形セットを取り囲むすべての観客に余す所なく、全ての芝居を目撃してもらおうという挑戦です。この日本演劇界に一石を投じるような作品の、全キャスト及びスタッフを含む大きな大きな挑戦の目撃者となられる皆さまにおかれましては、どうぞごゆっくりとこの新しい体感型ホラーライブショーをご堪能いただけましたら心から有り難く存じます。そして、本作品が少しでも皆さまの背筋にひんやりとした怖気をお届け出来ましたら嬉しく思います。
胸いっぱいの感謝を込めて。
恐怖を味わえるのは8/20まで
スケジュール:2023年8月12日(土)~20日(日)
会場:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
チケットは販売中です。ぜひ会場で本当の恐怖体験をしてみては……?
詳細は公式HPをご覧ください。
公演概要
公演タイトル:「呪怨 THE LIVE」
原 作:『呪怨』『呪怨2』(製作:東映ビデオ 脚本・監督:清水崇)
脚 本:穂科エミ
演 出:田邊俊喜
恐怖監修:五味弘文
出 演: 小林俊介 小松準弥
小林真奈美 大場美奈
鈴木達也 あべこうじ
鈴木響子 原 幹恵
鈴木信之 古賀 瑠
神尾刑事 荒木健太朗
北田良美 越智ゆらの
北田洋 宮下幸生
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吉川刑事 野添義弘
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佐伯俊雄 福田龍世/石井 舜/溝口凛瞳/いおり
佐伯伽椰子 佐々木心音
・
佐伯剛雄 いしだ壱成
<凶演者>
斉藤ひかり 木原実優 真辺彩加 絃ユリナ 白石真菜 福島 愛 CHIRI 柴崎菜々 和田望伶 鶴田 彩
公演日程:2023年8月12日(土)~20日(日)
※★=佐伯俊雄:福田龍世・石田 舜 ◆=佐伯俊雄:溝口凛瞳・いおり
※ロビー開場・客席開場とも開演の30分前となります。※未就学児はご入場できません。
※チケット料金はS日程・A日程の2パターンございます。
会 場:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-10 こくみん共済 coop 会館1F
●JR新宿駅南口 徒歩5分
●京王新線/都営大江戸線/都営新宿線/新宿駅6番出口 徒歩1分
チケット料金(全席指定・税込):
【S日程】最凶シート:9,800円/一般:8,300円/ペアシート:15,600円 ※一般席エリア「怨」のみ取り扱い
学生5,800円 ※要学生証
【A日程】最凶シート:8,800円/一般:7,300円/ペアシート:13,600円 ※一般席エリア「怨」のみ取り扱い
学生4,800円 ※要学生証
※最凶シートはステージ間近のお席となります。
※一般席は観劇エリアをお選びいただけます。詳細は公式HPをご覧ください。
チケット発売日:当日引換券販売中
お取り扱いプレイガイド:
ぴあ ローソンチケット イープラス 楽天チケット アソビュー スペースゼロ チケットデスク
公式ホームページ:https://juonthelive.com
公式Twitter :https://twitter.com/juonthelive @juonthelive
主 催:「呪怨 THE LIVE」製作委員会
お問い合わせ:info@set1979.com
©清水崇・東映ビデオ/『呪怨 THE LIVE』製作委員会