【ゲネプロレポート】舞台「鬼神の影法師」-陰陽寮篇-

10月16日(木)より新宿「新宿村LIVE」にて舞台「鬼神の影法師」-陰陽寮篇-が開幕。公演に先立ち行われたゲネプロの様子をお届けします。

※ネタバレが含まれますので、ご注意ください。

舞台「鬼神の影法師」新章開幕

2023年11月の初演から続き、鬼神の影法師シリーズ4作目となる今作は、砂川脩弥さん初の単独主演作。

千家士門（演：砂川脩弥さん）と、陰陽寮時代の学友である京極柊弥（演：田中尚輝さん）、郡司兼行（演：フクシノブキさん）との学生時代のエピソードを中心に描かれます。

今、語られるは、すべての始まりの物語。

時は江戸時代末期、国家直属の占術機関・陰陽寮。

幼い頃に陰陽師・土御門忠治（演：樋口夢祈さん）に拾われ、陰陽寮へ入寮した士門は、柊弥や郡司らとともに、陰陽師になるため修行を積む日々を過ごしていました。

ある日、武田信玄に仕えた陰陽師 判 兵庫の末裔、判 地晴（ばんのちはる／演：栗原航大さん）が、式神・方翔灯（かたとみ／演：渡邊樹さん）と共に入寮してきます。

地晴は、陰陽寮にいるにも関わらず、柊弥たちが式神を見ることができないこと、さらに士門が特例で陰陽寮に入寮したことに衝撃を隠せず、土御門に詰め寄ります。

実は地晴の親友津守玲志 （演：谷水力さん）は、ともに陰陽寮を目指すものの、門が閉ざされてしまい入寮は叶いませんでした。

「なぜ陰陽寮に入れない者がいるのか」。自分だけが陰陽寮に入れた罪悪感から玲志に会えなくなってしまった地晴は、そんな疑問をぶつけます。

一方圧倒的な才能を持つ士門に嫉妬し、自らとの差に落ち込む柊弥たち。さらに士門が強大な式神である白玖（演：中山優貴さん）を召喚したことで、焦りは増していくばかり。

そんなとき、陰陽寮にて式神召喚の授業が行われます。

郡司が何とか小さな式神・七宝（しっぽう／演：染矢凌佑さん）を召喚する一方で、柊弥が召喚したのは、白玖と同様強大な式神である尾武斗（おぶと／演：塚本凌生さん）。

しかし「誰の式神にもならない」と豪語する尾武斗は制御不能となってしまい…… 

選ばれる者、選ばれなかった者、そして選ばれたくなかった者──

それぞれの過去と想いが交錯し、すべての視線と想いが集まるのは、士門という圧倒的な才能をもつ存在。

ひとつの時代の終焉が静かに近づいていくとき、彼らが目指す陰陽師とは果たして何を守る者なのか。

士門と白玖、陰陽師と式神の間にあるものは、絆か。

それとも──

『鬼神の影法師』、新章開幕。

今、語られるは、すべての始まりの物語。

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公演概要