舞台「ラストアンコール～死者の夜明け〜」＜インタビュー第2弾＞物語の鍵を握る！？野口準さん、阿部快征さんに直撃！

2023 4/07

3月 18, 2023 4月 7, 2023

URLをコピーしました！

舞台「ラストアンコール～死者の夜明け〜」が、3月23日(木)から銀座博品館劇場にて上演されます。
前回は、W主演を務めるKOSHINさん、MINATOさんのインタビューをお届けしました。
今回は、キャストのインタビュー第2弾をお届けします！

第2弾の取材を受けてくれるのは……

本作は、アプリ「マンガボックス」にて連載中の「ラストアンコール」を原作にした舞台。死神の海と探偵の大牙、正反対の2人の正義がぶつかるバディストーリーです。

ある日、そんな2人の前に急に現れるのが死神の樹。樹はどうやら海も忘れている”最悪の過去”を知っているという……　それには朝日という人物も大きく関わっているという。

そんなキーパーソンとなる樹と朝日を演じる、野口準さん、阿部快征さんが今回インタビューを受けてくださいました！

物語の鍵を握る役を演じるお2人にインタビュー！

今回は第2弾！野口準さん、阿部快征さんがインタビューに応じ、見どころなどを語ってくださいました。終始笑顔が絶えなかったお2人の楽しい会話と、作品・役へのリスペクトが込められているエピソードが伝わると嬉しいです。

阿部さん：阿部快征です。よろしくお願いします（笑）

野口さん：野口準です。よろしくお願いします（笑）

ーー原作への印象やご自身が演じる役への印象を教えてください。

阿部さん：「ラストアンコール」では2つの話が同時に進んでいくのですが、僕たちはシーンの切り替えを担う役割を担っています。本筋の死神と探偵の話と同時に、僕たちは彼らを巻き込んで自分の想いの為、自分がどうしたいか、行動していきます。そこが他のキャラクターと違う点で、舞台の中で大きく影響を及ぼす役だと思っているので、いろんなシーンを見ながら作っています。

野口さん：そうですね。その通りだと思います。（笑）

阿部さん：（笑）そうですね、5文字（笑）

野口さん：（笑）自分の役に関しては、最初ビジュアルや役の説明をいただいたときの第一印象は、いわゆるダーティーな役なのかな？と思ったのですが、ストーリーをちゃんと見ると100%悪というわけではなくそこが難しいところになるのかなと思いました。

ーー今回お2人は作品のキーパーソンになりますが、見どころや注目してほしいシーンなどはありますか？

野口さん：これ僕言いたいです。

阿部さん：どうぞどうぞ！

野口さん：阿部さんのお芝居が本当に素晴らしい！！

阿部さん：いやいやいやいや……（笑）大きい声出ちゃった（笑）

野口さん：でもほんとうに見てほしいですね、そこは。
海と朝日の関係性がとても複雑で、今回の物語の最終局面において重要な2人なんですけど。2人の気持ちの駆け引きが今作品の見どころになっているので、熱量や芝居のやり取りを見てほしいなと思います。

阿部さん：そうですね。駆け引きというところで、僕ら2人を通して海を見てほしい。それぞれ海と関わるシーンがあるんですけど。僕ら2人が海に影響を与えていくのですが、朝日を通した海の見え方と、樹を通した海の見え方は違くて。海も2人に怒りや感情をぶつけるのですが、2人を通して見るとまた違う海が見れるのがすごく見どころですね。

ーー稽古場でのエピソードはありますか？

阿部さん：すごく小さいことでいうと、野口くんってキャピキャピ系だと思っていたんです。かわいらしい方だと思っていて。

野口さん：（笑）イメージ的にはね？

阿部さん：イメージ的に。遅れて稽古に合流してすぐに野口くんと一緒のお芝居だったんですけど、すごい低い感じの声で、ローテンションで。あ、自分の事抑えているんだろうな、大変だなと思ってたんです。こういう役だし辛いだろうなと思っていたんですが、普段も話をするようになったら、わりとローな感じでキャピキャピしてなかったのが意外でした（笑）

野口さん：（笑）そうですね。

ーーなるほど、かなり抱いていたイメージと違ったんですね。

阿部さん：そうなんです。僕の若いときと全然違う（笑）僕、見た目通りのキャピキャピでポジティブ思考な人なので。あ、いいな、いい大人になりそうだなと思いました。

ーー野口さんはいかがですか？

野口さん：阿部さんとお芝居するのが楽しいなと思いました。駆け引きができるところが面白いんです。

阿部さん：そうね。

野口さん：お芝居してる人って通じるものがあると思うんですが。セリフを交わす中でも伝わるモノがあるんですが、自分のセリフが飛ぶくらいもらうものが多くて（笑）最初のころはちゃんとしないと、どうしようと思う事もありましたが今は楽しいです！

阿部さん：今は稽古場っていうのもあって狂気的に作ってる。野口くんに狂気的に駆け寄ったりしてるんだけど、彼も引かないときがあってそれに僕が圧倒されてセリフが飛ぶ時があります（笑）物怖じしない。

野口さん：がんばってます（笑）

阿部さん：あと稽古場のエピソードでいうと、主演2人が初舞台ということですごい成長が見れる稽古場です。

野口さん：ほんとうに才能のかたまり。初めてって誰にでもあるわけで、自分の初めての時はどうだったかな？と懐かしく感じたり、自分とはここは違うなと思ったり。本番中も彼らは進化していくと思うと楽しみだし、良い影響を与えられたらいいなと思っています。

ーーちょうど主演のお2人についてお伺いしようと思ってました！

阿部さん：あ！ありました？

野口さん：2人の話はいくらでもあります（笑）

ーー日々成長されているんですね。

阿部さん：吸収力がすごくて。自分のシーンがないところでも、ずっと人のお芝居を見ていて。駆け引きや、間を空気で感じる子たちだなと思いました。

ーーそれはきっとお2人の影響もあるのでは？先ほどの熱い駆け引きを見ていらっしゃるかと（笑）

野口さん：それは無いと思います（笑）

阿部さん：野口くんが手取り足取り。

野口さん：俺は何も言っていません（笑）

阿部さん：（笑）でもほんとうに何も言ってなくて。見て自分たちで吸収しているんだと思います。

ーー成長がある稽古場で日々演技が磨かれているんですね！

野口さん：そうなんですよ。

阿部さん：芸歴、割と重ねているんですが、超されないか心配です。

野口さん：すぐですよ。

阿部さん：ほんとにね。若い子たちはやいから（笑）

ーー漫画が原作の舞台に多数出演されているお2人ですが、役作りなど気を付けていることはありますか？また、演じるうえで何か大切にしていることはありますか？

野口さん：そうですね。いわゆる2.5次元作品でも、お芝居ということに変わりはないのですが特殊ではあると思います。原作がすでにある、正解がすでにあるというなかでどのように舞台で表現するか。自分に近づけるのではなく、自分が近づかなければならないと僕は思っていて。そこですかね、自分でやらないというのが一番大事にしているところですかね。役者ってそういうものなんですが（笑）意外と自分に寄せてしまうときがあるんですよね、やりやすいように。そこをキャラクターに近づけることを意識しています。

阿部さん：そうですね。世界観を壊さない事がまず大事だなと思っていて。マンガやアニメで描かれていない部分をどう見せるかが重要だなと思っています。みんなが原作で見えている部分はもっと大きく魅せてあげる。でも原作では見えない部分の他のキャラクターはどんなふうにそこにいるんだろう？を考えています。普通の舞台よりも気が抜けないです（笑）ファンの方は自分が好きなキャラクターをずっと見ていると思うので。演じているキャラクターの良いところをたくさん見てほしいなと思って演じています。

ーー改めて今作への意気込みと、公演を楽しみにしているファンの皆様、読者の皆様へメッセージをお願いします！

阿部さん：僕個人でお話しすると、正義側の人間を演じることが多いのですが悪側のキャラクターをどう演じるかを楽しみにしていてほしいです。
全体でいうと「ラストアンコール」という作品がマンガで始まって、今回舞台化されます。僕らは良い作品作りを目指していきますが、観に来てくださった方がSNSなどで拡散してくださると嬉しいです。たくさんの方に「ラストアンコール」を知っていただき、良い作品、最高の作品と言っていただけるようにがんばっていきたいと思います。

野口さん：そうですね。今日は初めて通し稽古なんです。あっという間に本番になると思うんですが。
今回はBUGVELのファンの方が観に来てくださると思うんです。普段演劇に触れてない方や、初めて観劇される方もたくさんいると思います。演劇の面白さをもっともっと多くの人に知ってほしいなとずっと思っているので、そのきっかけになれば良いなと思って毎日稽古に励んでいます。今回に限らず、より多くの方に演劇に興味を持ってもらえたら嬉しいなと思います。今回の作品に関しても、毎公演全力で演じますので応援をよろしくお願いします。