【ゲネプロレポート】理想都市の本当の正体とは……　ミュージカル「NO.6」

2024年11月8日（金）に開幕したミュージカル「NO.6」。公演に先立ち行われたゲネプロの様子をお届けします。

※ネタバレが含まれますので、ご注意ください。

あさのあつこの大ヒット小説がミュージカル化

「NO.6」は、ベストセラー小説「バッテリー」など、10代の少年少女の人間関係や感情を濃密に描く作品で人気を集めている、あさのあつこによる近未来SF、ディストピア小説。
初の舞台化となる今作は、美しい音楽が彩るミュージカルとして「NO.6」の複雑な人間模様と独自の世界観が描かれます。

壁に囲まれた平和な聖都市「NO.6」

再会を必ず。

人類が科学の粋を集めて作り上げた理想都市“NO.6”。

その高級住宅街であるクロノスで暮らす紫苑は、幼い頃から優秀さを認められ将来を約束されたエリートでした。

彼の12歳の誕生日。“NO.6”に台風が直撃します。いつもとは違うその様子に、紫苑は言葉にできない胸のざわめきが……

その衝動を抑え切れず思わず窓を開けると、突然びしょぬれの少年が飛び込んできました。

その少年はネズミと名乗り、自分は矯正施設から脱走した凶悪犯罪者だといいます。

そのことを知りながらも、彼を介抱する紫苑。

翌朝。彼は再び逃走者となり紫苑の前から姿を消していました。

4年後。紫苑はNO.6内の下町・ロストタウンに母親と暮らしていました。

彼は犯罪者であるネズミを匿ったことがきっかけで、クロノスを追いやられてしまったのです。

すべての特別待遇を取り消された紫苑は公園の管理事務所で働いていました。

そんなある日、公園内で変死体が……

明らかに怪しかったにも関わらず、事故死として発表した市への疑問を抱き、不信感を募らせる紫苑。

そんな彼の目の前で突然同僚が不審な亡くなり方をします。そしてその首元からは1匹のハチが飛び出てきました。

そんな場面に居合わせた紫苑は事件の容疑者として連行されそうに……

ギリギリのところで救出してくれたのは、あの日出会ったネズミでした！

ネズミとともに、全てを捨てて壁の外にある西ブロックにあるネズミの家に逃げ込んだ紫苑。

突如首に水膨れが出現し激しい苦痛に襲われます。

目が覚めると紫苑の髪の毛は白く、身体にはあざが……

そしてネズミにより切開された水膨れのなかから出てきたのは、成長する前のハチでした。

戸惑う紫苑。“NO.6”の中で育ち、何も知らなかった彼に、ネズミは本当の“NO.6”の姿を語ります。

偶然なのか運命なのか。互いに命を助け合うことになったふたりに待ち受けるのは過酷な「真実」……

不器用ながら強く繋いだ手と手が向かう先にあったものとは──

■紫苑役︓今牧輝琉 

まもなく初日です︕

数日前に劇場に入って、またさらに「NO.6」の世界が広がったことを感じました。 

この1ヶ月間、稽古はすごく大変でしたが、本当に素敵なキャストさん、スタッフさんが集まっていて、カンパニー全員で力を合わせて今日 の初日を迎えることができたんだな、と思います。 

まだ開演前でドキドキしていますが、観ていただくからには「NO.6」の世界を小説9巻分全部堪能していただきたいというのが僕の願いです。

たくさんの方にこの作品が届きますように︕ 

そして、噂が噂を呼んで、さらに色々な方に見ていただけるような作品にしたいと思います。 

よろしくお願いいたします︕

■ネズミ役︓古田一紀

今日、初日を迎えることができてすごく嬉しいです。

舞台作品はお客様に観ていただかない限り世界に存在できないので、ぜひ色々な方に観に来ていただきたいです。 

公演中のどの日も、自分たちは絶対に全力でやっています。 

行きたいな、と思った日にいつでも観に来ていただけたら嬉しいなと思います。 

自分たちは劇場でお待ちしています。 

皆様もぜひ劇場にいらしてください。

紫苑とネズミ、2人の成長をぜひ劇場で！

東京公演・大阪公演のチケットはローソンチケットにて発売中です。

当日券・当日引換券も販売実施中！

公演概要

©あさのあつこ・講談社／ミュージカル「NO.6」製作委員会